365日をH棟で

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大学院生。のんびり。

Legends of Jazz with Ramsey Lewis

個人的に好きだったものの削除されていた動画が再アップされていたので、チョット紹介。

 


ピアニスト、ラムゼイ・ルイスがMCを務めるLegends of Jazzというジャズミュージシャン紹介系番組。

2006年に放送されたこの回には、ベニー・ゴルソン(レジェンド)クリス・ポッター(準レジェンド)マーカス・ストリックランド(若手)、3世代のテナーサックス奏者が登場。

各々がサックス・ジャズとの出会いやこれまでの経験を語っているのですが、終始和やかな雰囲気で観ていて楽しい。

 

演奏コーナーではハウスバンドをバックに、各人が持ち曲を披露。

ベニー・ゴルソンは映画「ターミナル」(トム・ハンクス主演)でも演奏していた自身の代表曲Killer Joe

クリス・ポッターはバラードのBody And Soul

マーカス・ストリックランドは高速チューンのCherokee

を演奏しています。

 

 

ラストのミニセッションもそうですが、肩肘張らない三者三様の個性が出た、良い動画だなと思います。

 

同番組の他の回では、デヴィッド・サンボーンフィル・ウッズの共演も素晴らしい。

 

方向性がぜんぜん違うように見えて、すっごく調和する2人。

よく「サンボーンはフュージョン系でジャキジャキしていて、ウッズはジャズ系で柔らかい」とのたまう人がいるんですけど、ちゃんと聴いてんのかなぁ?って思います。

変なバイアスがかかってる人が多いんですって、ホントに。

 

~~~~~~~~~~

2/15 追記:

ベニー・ゴルソンKiller Joeを演奏しているシーンが印象的な「ターミナル」。

ジャズが関わっている映画の中で特に好きなものです。

ストーリーに関してはWikipediaが簡潔にまとめているので、そちらを参照ください(超絶ネタバレ)。

 

物語のカギとなっているのは、1958年に撮影された、A Great Day in Harlemという57人のジャズミュージシャンの集合写真。

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トム・ハンクス演じる主人公ビクター・ナボルスキーの父親は大のジャズファンで、この集合写真のメンバー全員にサインをもらうために手紙を送り、そして56人からサイン入りの返事を貰っています。しかし、1人だけ返事が来なかったため、57人全員からサインを貰うという夢が叶うことなくビクターの父は亡くなってしまいます。

その返事をくれなかった最後の1人が、ベニー・ゴルソン

ビクターがどうしてもニューヨークの街に行きたかった理由は、ベニー・ゴルソンにサインを貰うためでした。

ライブが行われるホテルのラウンジで無事にサインを貰い、故郷に帰ろうと万感の思いでタクシーへ乗るビクター。

 

「お客さん、どちらへ?(Where do you want to go?)」

 

「…家に帰るんだ(I am going home.)」

 

くぅ~~~~~!

中学生の教科書に出てきそうな平易な会話ですが、このラストシーンが好きで好きでもう。

この映画を初めて観たのは中学生か高校生の時だったのですが、当時はジャズのことなんて何も知らなかったので、純粋にストーリーの面白さ、(今では大ファンの)トム・ハンクスのコミカルさに惹かれました。

大学生になり、久しぶりに観ようと思ったら実はジャズの映画!

一粒で二度美味しく、当時とは全く違う視点で楽しめました。

ターミナルは実在のジャズメンが多く登場するため、ジャズファンでも素直な気持ちで観れる映画だと思います。

セッション某映画のように嘘くさい描写が入ると、途端に気持ちが萎えたり、ストーリーとは関係ないところで面倒くさい菊地成孔ジャズファン同士の議論が白熱してしまいますので。

 

ところで…A Great Day in Harlemに映っているミュージシャンの名前は以下で確認できます。

http://www.a-great-day-in-harlem.com/musicians.html

 カウント・ベイシーアート・ブレイキーアート・ファーマーディジー・ガレスピージョニー・グリフィンコールマン・ホーキンスハンク・ジョーンズジョージョーンズ、エディ・ロックジョウ・デイヴィス、チャールズ・ミンガスセロニアス・モンクジェリー・マリガンソニー・ロリンズホレス・シルヴァー、アーニー・ウィルキンス、レスター・ヤング

僕が知っているのはこれだけ。

当時を代表するジャズメンが揃っているのに、知らない人ばかりで自分の無知さを再認識させられます…

また、この57人で2018年現在も存命なのは、ベニー・ゴルソンソニー・ロリンズだけ。

この写真のメンバー全員が亡くなった時、ジャズはまた新しい時代へと進むのでしょうか。