squaredjacketsのブログ

365日をH棟で

音楽が好きな大学院生。のんびり。

二兎を仕留めたピアドラニストマーたち。

二兎を追う者は一兎をも得ず

2つのことを同時に成し遂げようとすると、大抵の場合はどっち付かずになりがちです。

今日は鍵盤楽器を生業としている一方で、ドラムも演奏できる、という二兎系のプレイヤーに焦点を当ててみました。

 チック・コリア

皆さんご存知のピアニスト、世界のチック・コリア。代表曲Spainは耳にする機会も多いでしょう。そんなチックがドラムを演奏しているテイクがコチラ。


マイケル・ブレッカーとのデュオで、ジャズ・スタンダードのConfirmationを演奏しています。大味ながらも、しっかりジャズドラム。やってることは結構ややこしい。リズムキープ的なことはほとんどせず、メロディー楽器を扱うかのようにドラムを操っていますね。Spainは独特のリズム・ハネを持った曲ですが、これが生まれたのはドラマーとしてのチック・コリアの存在が大きいのカモしれませんね。そういうことに言及したインタビューとかあるんですかね、探してみようかな。

 ロバート・グラスパー

2010年以降のジャズ界に革新をもたらし、今やシーンの最重要人物とまで言われる鍵盤奏者、ロバート・グラスパーBlack Radioシリーズでジャズ側からR&B、ソウル、ヒップホップにアプローチをかけ、その結果グラミー賞を受賞したことはよく知られていますが、実はドラムも上手いんです。

ヨッケン・リュッカート・カルテットロバート・グラスパー・エクスペリメントが出演したイベントで、両バンドの出演者で行われたセッション(?)でInner Urgeを演奏。グラスパーの共演ドラマーといえばダミオン・リードクリス・デイヴマーク・コレンバーグジャスティン・タイソンオーティス・ブラウン3世など強者ドラマーが数多くいますが、演奏の姿勢や腕の動かし方からは、やはりクリス・デイヴを感じます(笑) 音楽に対しては神経質なことで有名なマイク・モレノを前にスリップビートを使うなど、かなり攻めた演奏。現地の楽しそうな雰囲気が伝わってくる動画です。

 コリー・ヘンリー

スナーキー・パピーの看板ソリストとして大活躍中の若手キーボーディスト、コリー・ヘンリー。やっぱり一番有名なのはアレですよね。最近はスナーキーのツアーに出ることも少なくなり、自身のグループThe Funk Apostlesでの活動がメインとなっていますが、スナーキー時代に奏でた数々の名プレイが色褪せることは決してありません。そんなコリーは、ここ数年で一気に話題になったゴスペル出身のプレイヤーということもあり、複数楽器の掛け持ちは当たり前。ですが、ちょっとレベルが違います。

ゴスペルミュージシャンのギグでドラムを担当している映像。遊びで演奏している動画ではなく、しっかり本業として演っています。非の打ち所がない上手さ。チョップスを挟みつつグルーヴさせる、お手本のようなゴスペルドラム。他にも、数は少ないですがスナーキー・パピーのライブでドラムをジャックしている映像もあります。スナーキーの人気曲Quarter Masterも余裕の笑顔で演奏。かなり難しい曲だと思うんですけど、初見で演奏してるのかな。ドラムの座を奪われてしまった正ドラマーのロバート・スパット・シーライトも手持ち無沙汰な様子。今やゴスペル&フュージョン系ドラマーの頂点にいるシーライトも実は鍵盤奏者であり、様々なセッションでキーボードを演奏しています。というか、スナーキーの加入当初はドラムではなくキーボード担当だったような。昨年のテラス・マーティンの来日公演は当初シーライトが鍵盤担当でしたが、直前にテイバー・ゲイブルに変更となっていました。また来日してほしいなぁ、まずはドラマーで(笑)

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というわけで、今日はピアニスト+ドラマー=ピアドラニストマー(そんなものはない)の紹介でした。

実はこの鍵盤奏者もドラムが上手いよ!という情報があれば、お待ちしております。